「…ミサキ」 ワタシの隣に座っていた茶髪のショートヘアの、ミサキにこっそり声を掛けた。 「ん?あ…帰る?」 ミサキは納得って顔しながら、確信した言葉を言う。 「うん、ごめん。会費置いとく」 ミサキはコクリと頷くとすぐ隣の男との会話に戻った。 会費の1500円をテーブルの隅に置いてそっと立ち上がった。 幸い、カラオケで盛り上がっていてワタシが立ち上がったことに誰も気付いていない。 ワタシはそっとその部屋から外に出た。