「…よし…!」



気合いを入れようと鏡と睨み合いながら頬を叩く。



「…何してんの?」



突然背後から現れた人物に思わず体がビクリと戦いた。



「は、ハヤト!?」


「うっせぇ、朝からでけぇ声出すな」


驚きで声がかなりのボリュームだったのか本当にハヤトは五月蝿そうに眉間に皺を寄せていた。



「ご、ごめん」


「…邪魔。」



素直に謝った私に見向きをせずに邪険に扱うハヤトは私より遥かに背が高いのに、中学二年生だったりする。