みんなでギャーギャー騒いだ後、
奏の一言で解散することになった



「あ!隆弘!奈々を送って行ってね!
これ、命令だから。分かってるよね、
聞かなかったら………殴るぞ。」




帰ろうとしていた私は菜摘の一言で
隆弘と帰ることになったんだけど……





菜摘の一言で沈黙・・・



「ご、ごめんね。隆弘を付き合わせ
ちゃって。」



気まずくなった私は会話を繋げようと
して、隆弘に話しかけてみた。




「いや、家こっちだから。て、ゆーか。
菜摘って、昔から奈々のことになると
性格変わるよなぁ。」




「確かにっ!それ分かるっ!嬉しいんだけど………。やりすぎちゃうもん。」



「だよなぁ!ほら!昔さぁ、奈々に
嫌がらせした女ボッコボコにしたよなぁ
あれはマジで…………」




「あははは!よく覚えてたね!私
忘れてたよ〜」



「いやいや。俺の記憶力なめんなよ?」




「ほんとにビックリ!覚えて………」



え?昔の私の記憶?なんで?



「隆弘………記憶……」




「…!!………くそっ!思い出せねぇ」



頭を抱えて顔を歪める隆弘を見て
心臓が痛くなる。