ポンッ




何かジャケットみたいなものが頭に
被せられて顔を上げると奏が。





「奈々。いつまでもこんなところ
いたくないだろ先幹部室上がっとけ。」





顔は隆弘の方を見ていたけど私に被せて
くれたジャケットは温かくて安心できた



「奏……。ありがとう。」




階段を上がって幹部室に行くと中には
菜摘と健太と智が厳しい顔で待っていた




「どうした………の?」





もしかして……雅のことがバレたのかな
決断する時まで黙ってるつもりなのに。




「奈々。お前………。」



健太の怪訝そうな顔を見てドキッと
心臓が跳ねる