「はい!毎回帰ってきて奈々さんの話をするんですよ?妬けるくらいに。」



「え?菜摘が?」



こくりとさらちゃんが頷いた



「お姉ちゃんは
『いつもはふんわりして明るく天然な子なのに仲間に何かあったら
直ぐに行動する。そんな信頼できる
親友なんだ。』って。」



菜摘がそんなこと思ってくれてたなんて
なんか、最近はいつも思わないことに
気づかされる日だな。



さらちゃんが口を開きかけた時
「奈々ぁぁぁぁぁぁ〜!」



絶叫とも言える叫びと共に菜摘が
バイクを走らせてきた。



「あ!お姉ちゃん!遅いよぉ!」



「え。さらが速すぎるんだよ。」



菜摘が真顔でさらちゃんに言ってるけど
さらちゃんは気にもとめてない。



「まぁまぁ。早く行こーよっ!」