「本当?」
「うん。」

亮が手を握ってくる。
高鳴る鼓動が身体を支配した。
何だか、幸せ。
何だか嬉しかった。

「ちょっと、寄りたい所あるんだ。」
「どこ?」
「……秘密基地。」
「…………。」

ねえ、あたし達
また元に戻れたんだね。