“スタスタスタスタ……”

長い階段を上がる。
向う先は、屋上。
待っているか知らない。
でも、このままじゃ駄目。
そう思えた。

「…………っ。」

息を飲む。
亮は、いるのか。
それとも……。

“ガチャン!”

日が差して、影を作っていた。