「しっかりしろよレオ、これじゃあお前に仕事任せられねぇよ…」
そう言ってユウは腰にかけてある剣に手をかけて、
ｻﾞｼｭ!
と、音をたてて目の前の吸血鬼を斬った。
俺も目の前の敵の攻撃を避けて鎌で相手を斬る。
『ﾁｯ…』
「残りはお前だけだよ…カイ」
ユウは剣をカイに向けて勝ち誇ったような笑みを見せる。
だが、カイは無表情でユウを見つめる。
「何故こんなことをするんだ、教えろカイ！」
ユウは声を荒げる。
それにカイは乾いた笑いをして、背中に掛けてある剣を取りユウに向けた。
『そんなの、、、言うわけないだろっ！』
それを合図に二人は互いの剣を交わす。
俺はユウを手助けしようと思ったが…、、
やめた。
この二人にはこの二人しか出来ない戦いがある。俺は二人を見守ることにした。
だって嫌でも分かる。
ユウが決して誰も近づけさせないオーラを纏っていることが。
