「いや、それだけじゃない…池が…」


“赤く染まっている――――“


茂みに隠れてその様子を見る。
畔の周りには数人の吸血鬼――。



吸血鬼の手には口から血を流している人間。
その人間の血を池に流してそして、最後に吸血鬼は自分の血を捧げる。



「アイツら何を…」



俺が声を出すとユウは突然立ち上がった。
立ち上がった拍子に茂みの音がなり吸血鬼が俺達に気がつく。


「おま、何して!」

「カイ、、」


ユウが名前を呼ぶ俺はユウの視線を追うとそこには目を丸くして驚いている一人の吸血鬼がいた。


『ゆ、ユウ?』