「くそ、、、俺は一体…」
「レオ、、」
頭を抱える俺にユウは顔を少し歪める。
そして、、
「まぁ、今は取り合えず…ここから移動するぞ…」
そう言ってユウは俺の手を引き走り出した。
俺は覚束ない足でユウの後について行った。
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「ほら、水だ…」
そう言ってユウは井戸から組み上げた水をコップに注いで俺に渡す。
「ありがとう」
そう言って俺は水を飲む。
水分を補していたのか身体中にに水が染み渡っていくのを感じる。
俺は自分の手を見る。
吸血鬼の返り血が手に薄く残っている。
俺はグッと拳を握る。