俺はすぐ側にあった木に寄りかかるように座った。
息を整えながら汗を拭う。



「……。俺は…どうしてこうなんだろうな」


そう。なんで俺は我を失う時があるのか。
何故、、この仕事をしているのか…。



何故、父と母は死んだのか…。




どうして…。俺はいつからこう悩み始めたのだろう。



「よく分かんねぇな…。」


空を見上げながら息を吸う俺。
だいぶ落ち着いてきた気がする。



ゆっくり目をつぶってみると、ふと感じる涼し気な風。
目をゆっくり開けて俺は立ち上がった。