「やっぱり…………だって、、ルイさんもお兄ちゃんの事、、きっと、好きだもん………」


「はぁぁい?!な、、何そんな、訳分からないことを言ってるんだ!」



立場が逆転されてないか…………??と、少し感じたがそこは、あえて置いといた。




「ルイさん、、いつも、お兄ちゃんの事見てる……好きだって目をしてる、、、私……一人になっちゃう」



最後の言葉を聞いた瞬間、俺はハッと真面目な顔になる。



「お母さんもお父さんもいない、、けれど、お兄ちゃんは友達もいて、ルイさんもいる………ルイさんにお兄ちゃんを取られたら、、私の家族がいなくなっちゃう、、一人にな、、っちゃ、、う」



そこで、ミーの堪えていた涙が溢れ出た。
ミーがここまで、思っていたなんて知らなかった。
俺は、ミーを優しく抱きしめる。



「俺は、例えルイと付き合ってもミーを1人にはしないよ、、、ミーは俺のたった1人の家族だから……それ以上何の事もないんだ」


「だからね、ミー………1人だって思わないで……何かあったら周りに助けを求めて、困っている人がいたら、助けてあげて、、そこから、関係は発展していくんだから」


俺の言葉を黙って聞いてくれるミー。ゆっくりと、頷いて声を上げて泣いた。



それを、俺は黙って抱きしめていた。