結衣と嬉しさを噛み締めながら教室に向かうと、グループになって喋っている人や、本を読んでいる人など様々な人達がいた。


「やっぱり、知ってる顔の人居ないね...。」

「そーだね~」

少し家から遠い学校だから、通おうと思う人少ないのかな?

そんなことを考えながら、結衣と席順を見に行く。


「あっ みこ、近いねっ!」

「本当だ!」

私が窓側の一番後ろで、結衣は、私の斜め前だ。

教室は、3階にあって登り降りが大変だけど、この席から外の景色が見られるなら悪くない。

我ながらついてるなぁ。