学校に着くと、目の前に沢山の人だかりができていた。

まるで、バーゲンセールみたいだ...

その人だかりの前にあるクラス表を、背の低い私が見えるわけがなく...。

「うぅ...見えない...!」

...こういう時は、背の高い結衣が羨ましく感じる。


そんな私に苦笑しながら、結衣がクラス表に目をやる。

わたしは、ドキドキしながら結衣の言葉を待つ。


「あっ! あったっ...二人とも同じクラスだよっ!!」

「えっほんとに?!」
信じられない気持ちと嬉しい気持ちが、胸いっぱいに拡がる。

「うんっ やったね!」