...目の前の黒板には、たくさんの数式が並んでおり、先生が早口で説明をしている。
流石に、レベルの高い学校だけあって、難問ばかりだ。
ーーーあれから、1ヶ月ぐらい過ぎると、学校生活にもそこそこなれてきた。
結衣は、中学からやっていたバレー部に入部し、日々練習にとり組んでいる。
私はというと、じゃんけんに負け続けたおかげで、放課後活動のある人気のない図書委員会に入ることになった。
まぁ、火、木曜日しかないから、いっかっ。
...隣の席の、坂田くんは、必要最低限話しかけないでいる......というか、話しかけることが難しい。
坂田くんに話しかけると、うん、とか そう、とかしか返ってこない。
女子とは、あまり関わらないとは聞いたけど、あきらかに私の事を避けている。
なにかしたかなぁ......
そんなことを考えていると、いつの間にか授業が終わっていた。
「今日は月曜日だから、早く帰れるね!!」
「そーだね~」
結衣と話しながら帰りの準備をしていると、ふいに誰かが私の名前を読んだ。