そこには、目は、切れ長の二重で、鼻筋がシュッ、と通っているさっきのイケメンにも負けず劣らずかっこいい人が立っていた。
色素の薄い髪の毛を、緩めにセットしているところや、少し制服を着崩しているところが、さらにカッコイイ。
でも...それだけじゃない。なぜか、彼を見つめると胸がギュッ、と締め付けられるような気持ちになる。
なんでだろう....。
「あの人カッコ良くない!?」
「...もしかして、坂田優じゃない?」
「ちょーいけめんじゃん!」
そんな、周りのヒソヒソ声ではっ、と我にかえる。
その彼...坂田くんは、前にある席順を確認すると、こっちに向かってくる。
もしかして....
...私の予感は的中し、坂田くんはこっちに歩いてくると、鞄を机の脇に掛け、隣の席に着いた。