…だめだ、もう立ち直れない
今日は最悪だ…恥かくし、先生に聞かれるし、振られるし…
あぁ…また涙が…っ
引っ込め、引っ込め、引っ込んで…
「ほら、手持って」
ぼやける視界に手が見えた
先生が手を目の前に差し出していた
「ありがとう…ございま、す」
グイっ
「え?」
いつの間にか先生の腕の中
それに気づいたのは先生が話しだしてから
「もっと泣いてもいいよ、誰にも言わない」
背中をポンポンって小さい子にするように…
そして、ぎゅっと抱きしめながらそう言った
涙腺が崩壊したあたしは涙を止めることができず、力いっぱい先生に抱きついて泣いた
もう涙が出ないんじゃないかっていうくらい泣いた