サーブ権はまずあっち。
萩くんは綺麗なフォームでサーブを打ってきた。
十分に早い…けど!
「コースが甘い!」
そのままコーナーに叩き込む。
リターンエース。
背後からおぉとこえがあがり、一歩も動かなかった萩くんは驚いた顔。
「遠慮はいらないって、わかったかな?」
「そのようですね」
笑いかけると、彼が初めて喋った。
「本気で、勝ちにいきますよ」
「のぞむところ」
伊達に全国を戦ったわけじゃない。
お遊びだとしても負けるのは嫌いだ。
「「勝ってやる」」
そう両者が不敵に笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…