「カイ―――――っ!!」



肩に剣が斬りこむ。
赤く染めあがるカイの服。




「っ、大丈夫だ」



安心させるように、微笑む。
カイ・・・。




「先にお前からあの世に送ってやるよ!」



再び、男が剣を掲げる。
カイが背中で私を押しやった。
バランスを崩した私は床に倒れこむ。
慌てて顔をあげ、カイを見た。




「カイッ!」




バキッ!!!
その時、突然扉が壊された。

たちこめる埃。




「な、なんだ!」