でも、私のせいでカイまで・・・。
その恐怖が重なる。


カイに、死んでほしくない。




「カイ、・・・お願い、逃げて」

「ミソラさま、なに言って・・・」

「カイに、死んでほしくない」

「バカ野郎!」



カイが怒鳴りながら振り向く。
だって。
・・・だって。




「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ!」




男が持っていた剣を振り上げる。




ザクッ





赤が、散る。