何故か、稀衣も晴輝も理人もいない教室。


この三人がいないせいか、葉月音波は容赦なく嫌がらせをしてくる。


「ねぇ、聞いてんの?」


「……え…」


「はっ、こんな時でもぼーっとしてられるなんて、随分と余裕ですねぇ?」


「いや…別に」