「……あれ?ここの部屋…」


「ん?なに?」


「いや、なんかピアノが見えた……気がするから」


「ああ、入ってみー」


「おう……うわ!すげぇ!」


私の部屋に着く前に、晴輝がある場所で足を止めた。


そこは、学校でいう音楽室みたいなところ。


「なんでギターとかドラムあんの?」


「いってなかったっけ?うち、お父さんもお母さんも音楽関係の仕事してるんだ。で、なんかの記念とかでこーいうのもらったんだって。」


「へぇー。柚弾けんの?ピアノとかギター」


「まあ、だいたいね」