「あの!」

「はい?」

トレーニング始めようと思ったのに、声をかけられた。


「晴輝の彼女?」

「えぇ⁉︎」

いきなりそれ…?


「彼女……っていうか……」

まだ、“ 仮 ”の関係。

だから、言いづらい…。


「あー、彼女だよ」

「は、晴輝」

上から降ってきた声にびっくりして顔を上げると、そこには晴輝がいた。

「な?」

そう問いかけられて、思わず頬が緩んでしまう。


「てことは、理人の『元カノ』?」



私の顔から、笑顔が消えた。