「え?そうだったの?」という声が、クラスのみんなからぼちぼち聞こえてくる。



「そ、だったんだ…」

「ごめっ……んね、稀衣…」

「ううん…、私こそごめん。ちゃんと、柚の話も聞かないで、勝手に……」

「ごめんっ…ほんとにごめん……」

「私こそごめんね……親友なのに……助けれなくて。……まだ、親友でいてくれる……?」

「もちろんだよ!」


そして、稀衣と抱き合って、一緒に泣いた。