春休みが終わり、私は2年生になった。

「夏波ー、おっはよ~♪」
「おっはよー!!行こう!!!」

去年は4人ともクラス一緒だったけど、今年は…どうだろう??
改札を通りながら私はふ、と思った。
3人としか仲良くしてなかったし、別れちゃったら私…どうなるだろう?

私たちは朝は電車に乗って学校に行く。
理由は、河野も乗っているから。
それを知った遥乃が私を巻き込んで一緒の電車に乗るのだ。
唯と藍架は私たちとは別。
めんどくさいんだそうだ。

「あ!!河野ッ!!」

隣で小さく歓声を上げた遥乃の視線を辿る。

いや。
辿らなくても見つけた。

いつも、見てたからすぐ見つけられる。

「あっち、乗ろう」
「うん」

河野の様子を伺いながら遥乃が同じ車両に乗り込んだ。

「なんか、最近積極的だよね。遥乃」
「うー、ん。遊園地のとき実は、告れなくてさぁ」

やっぱり。

私が内心ホッとしたのと同時に座席に座る。

まだ、河野はフリーなんだ。


あとほんの少しだけ


ほんの少しだけの間




河野に恋していてもいいですか―......??