「はい!?早く帰りたいだろ??」
「だって先生と長く一緒にいたいもん!!」

あの、私の存在忘れてないかな??

身の置き場がなく、私は端っこの方~でただでさえ小さめの体を更に小っちゃくする。

「でも、そしたら俺が遠回りになるじゃん」
「そ、それなら、先生の家の前から歩いて帰るよ!!」
「それじゃあ送ってる意味ないじゃん……」

なぁ、広瀬。と先生が続けた。

「嫌!!私、先生ともっと一緒にいたい!!」

小さな子みたいに首を振って、だだをこねる玲奈ちゃんに少し同情した。

「せ、先生。私、そこのコンビニで買いたいモノあるから下ろして!!」

突然発言した私に玲奈ちゃんと先生が目を丸くしているのがミラー越しに見える。
が。
いきなり玲奈ちゃんはすごい形相で私の方を振り向いた。

「バカじゃないの!?」
「え、え!?」

いきなり罵倒された私は具現化されるんじゃないかと思うほど頭の中に疑問符を浮かべる。

「……あー、もう。バカらし。や~めたッ!!」

全く状況が読めずにしきりに「え、え!?」と繰り返す私。

やめた??
なにを??

「夏波ちゃん、ごめんッ」
「はい!?」

本気で驚く私に玲奈ちゃんからの衝撃発言。