「送ってやろうか??」 え。 え!? 「だって危ないだろ?俺、今日は雨だったから車で来てるんだけど」 聞こえたらマズイと思ったのか、声のトーンを落としながら先生が続けた。 嬉しい。 嬉しいけど……。 「でも―……」 「でも??」 不思議そうに首を傾げる先生に不覚にもときめいてしまった私は首を横に振ってから 「送ってほしいです!!」 力強く頷いていた―……。