とっくに下校時間を過ぎているせいで下駄箱には上靴がズラリと並んで私を見下ろしていた。

「……別に答えたくないんだったらいいけどさ。私、絶対に重束 閒のことオトすから」

口元に笑みをはいて玲奈ちゃんが私を見下したように笑う。

「ねぇ。辻宮さんは私、重束先生のことオトせると思う??みんなはいけるって言ってくれるんだけど。先生、私のこと結構気に入ってくれてるみたいだしね」
「その……、私―……」

私がいいかけた時、とあるセリフが玲奈ちゃんの口から発せられた。



「まぁ、辻宮さんには重束先生は釣り合わないけどね♪」



プツンッ……