「辻宮さんさ。まーさーか、重束先生のこと好き…とか言わないよね??」
「え、え!?」

いきなりどす黒いオーラを出す玲奈ちゃんの変わりように私は循環できずに目を点にする。
一瞬、階段から落っこちそうになったほど。

「だから。重束先生のこと好きなの??って聞いてんの」

下駄箱からロファーを出しながら私を品定めするように見る彼女はさっきとはまるで別人。

「あの、えっと……」

これって正直に答えるべきなの??

答えるべき、だ…ろうか??

一瞬、肯定しかけたのをまた疑問に変える。