涙を拭った私の肩をいきなり後ろから叩かれた。



「……ん―……ッ!?」



驚いて悲鳴を上げかけた私の口を誰かの手が塞ぐ。



「ちょっと……。悲鳴は勘弁してくれよ」



『……私、あの日の放課後それが原因で男子に……ヤれたんだから―……』



遥乃の言葉が蘇る。



涙目で私は勢いよく声の方を振り向いた。





誰―……!?