「無理なら別にいいよ。絶交、ってことで」
「遥乃、全部知ってて―……」
「当たり前じゃん!!夏波が流したんじゃないとしてもあんな噂流されて、私が普通に許すと思う!?それに私―……」
そこで遥乃は悔しそうに…苦しそうに呟いた。
「……私、あの日の放課後それが原因で男子に……ヤられたんだから―……」
「え―……?」
「オッサンとそういうことする、くらいならオレらとやった方が…いいじゃん、とか言われて…5人くらいに、回されて―……」
嗚咽をあげる遥乃の背に伸ばしかけた手を遥乃の言葉に拒まれた。
「夏波が流したんじゃないって言われても、今の私じゃ信じられないよ!!だから、そのくらいして当たり前だよ!!」
遥乃が、そんなことになってたなんて…知らなかった。
なのに私、自分だけが辛いと思って―……。
「ごめん、遥乃。……私、遥乃の為なら…なんでもするよ」
だって、こんなにも二人とも
傷ついたんだから―……。