「ってか、遥乃ー。なぁちゃんとケンカしたのー??」

直球―……
なんか、ツッコむとか最早そういうところ通り越してカッコいいよ、晴陽ちゃん。

「んー?別に?」
「ならいいけどー。遥乃となぁちゃん超仲良かったじゃん??なのに最近喋ってないから心配でさー」

無言の私と遥乃。

「じゃあ、説明始めるので集まってください」

インストラクターの指示が出て、バラバラに喋っていた生徒が一箇所に集まっていく。

「ヤバッ!!声も超好みッ♪」
「「…………眼鏡萌えの次は声萌え??」」

見事にハモッた私達を見て、晴陽ちゃんは安心したように笑ってから歩き出した。

「あ。は、遥乃!!」

怪訝そうに振り返った遥乃に私は怯まずに続ける。

「これ終わったら話あるんだけど…いい??」



一瞬、困ったように眉を寄せながらも遥乃は小さく頷いた。