「じゃあ、出欠取るからお前らバラバラに動くなよー」

空港で、私達は集合した。
飛行機に乗ってどこ行くんだって??
沖縄ですよ、沖縄。

先生が人数を確認してる中、私は暗澹たる気持ちで思いっきり沈んでる。

遥乃は私の質問に言った。
「うん」って。
じゃあさ、アンタらと過ごした時間…カナリ無駄じゃん??

それに、悩みがもう一つ―……

「えっと、辻…宮……」

困ったように視線を巡らせた後、私から完全に目を逸らした先生。
……だろうね。

あれから、一回もアイ…先生からのメールに返信してない。
メールできないの、自業自得なんだけど。
でも、できるわけないよ。
ってか、先生よくできるよね。

先生は私が『辻宮 夏波』っていう生徒って知ってもまだ、メル友の『ナナミ』だと思ってくれてるんだろうな―……。

でも、私はそんなに強くない。
状況に対応しきれない。



先生……うぅん、…アイ。


嘘しかくれないなら


疵痕を残す事しかしてくれないなら



もう





サヨナラだよ―……。