「唯、藍架!!おはよ~♪」
「おはよ。早くクラス発表見に行こ」
落ち着いた感じで唯が人だかりを指差す。
「唯は緊張してないの~!?」
「別に??」
「うっわ。絶対に小寺となれると思ってるでしょー!!」
「なれなくても別に休み時間とかも会えるじゃん」
「でもさー。ねぇ、遥乃、藍架??」
これが、いつもの風景。
私がたいがい唯にイジめられて、遥乃に助けを求めるけど助けてもらえないという……。
最終的には藍架までイジめ側だし。
まぁ、楽しいんだけどね。
桜が舞っていて一瞬、あたりがピンク色に染まったような錯覚を覚えた。
「あった!!私、2-1だ!!」
「私も遥乃と一緒~!!」
嬉しそうに手を取り合う藍架と遥乃。
「私は2-4か。夏波は??」
「えっ、と……」
名前が、ない!?
「もー。どこ見てんの??私と一緒だって!!」
「え!?……あ!!」
「席、前後だね♪」
辻宮 夏波と出川 唯の名前が隣に並んでいる。
「よかったぁ、一緒で!!でも、遥乃と藍架…遠い……」
「会いに行ったらいいって!!」
下駄箱の場所も違うから、と私たちは手を振って別れた。
「っていうか、担任だけどさー」
「担任??」
見るの忘れてた、と本気でキョトンとする私に唯が難しい顔をする。
「重束…なんて読むかわかんなかったけど、門の中に月」
『閒』と掌に指で書く唯の方に顔を向ける。
「間?…聞、じゃないし……なんだろうね??」
「ってか新しい先生だよね。オッサンはヤだなぁ」
「この名前でオッサンだったらちょっとカッコつけすぎだって!!」
ひとしきり笑ったあと、私は唯にさっきから思っていたことを聞いた。
「そういえば、河野って何組??」
「3組ッ」
悔しそうに言う唯は本気で遥乃のことを応援している。
「どっちともならなかったんだ……」
「え??」
「い、いや。私らと一緒だったら色々、遥乃に報告できたじゃん?」
「あ、そっか!!まぁ、体育とか一緒だし」
「最初のほうとかは一緒だよね♪」
また、河野と会える。
……ってか、見れるだけど。
「おはよ。早くクラス発表見に行こ」
落ち着いた感じで唯が人だかりを指差す。
「唯は緊張してないの~!?」
「別に??」
「うっわ。絶対に小寺となれると思ってるでしょー!!」
「なれなくても別に休み時間とかも会えるじゃん」
「でもさー。ねぇ、遥乃、藍架??」
これが、いつもの風景。
私がたいがい唯にイジめられて、遥乃に助けを求めるけど助けてもらえないという……。
最終的には藍架までイジめ側だし。
まぁ、楽しいんだけどね。
桜が舞っていて一瞬、あたりがピンク色に染まったような錯覚を覚えた。
「あった!!私、2-1だ!!」
「私も遥乃と一緒~!!」
嬉しそうに手を取り合う藍架と遥乃。
「私は2-4か。夏波は??」
「えっ、と……」
名前が、ない!?
「もー。どこ見てんの??私と一緒だって!!」
「え!?……あ!!」
「席、前後だね♪」
辻宮 夏波と出川 唯の名前が隣に並んでいる。
「よかったぁ、一緒で!!でも、遥乃と藍架…遠い……」
「会いに行ったらいいって!!」
下駄箱の場所も違うから、と私たちは手を振って別れた。
「っていうか、担任だけどさー」
「担任??」
見るの忘れてた、と本気でキョトンとする私に唯が難しい顔をする。
「重束…なんて読むかわかんなかったけど、門の中に月」
『閒』と掌に指で書く唯の方に顔を向ける。
「間?…聞、じゃないし……なんだろうね??」
「ってか新しい先生だよね。オッサンはヤだなぁ」
「この名前でオッサンだったらちょっとカッコつけすぎだって!!」
ひとしきり笑ったあと、私は唯にさっきから思っていたことを聞いた。
「そういえば、河野って何組??」
「3組ッ」
悔しそうに言う唯は本気で遥乃のことを応援している。
「どっちともならなかったんだ……」
「え??」
「い、いや。私らと一緒だったら色々、遥乃に報告できたじゃん?」
「あ、そっか!!まぁ、体育とか一緒だし」
「最初のほうとかは一緒だよね♪」
また、河野と会える。
……ってか、見れるだけど。