『がんばるよ^^;』
『ねぇ、いきなりだけどさ。アイ、今どこにいる??』

まさか。

『え??電車の中だけど…。カナリ頑張って挨拶考え中(笑)』
『そうなんだ~。私も今、友達と電車乗ってるよ』

男の人の手元でケータイが震えた。

まさかね。

目の前にいる男の人がケータイを見て不思議そうな顔をした後、またボタンを押し始める。

『ナナミ、なんか元気なくない??』
『え?なんで??』

ふ、とした拍子に男の人と目が合った。

男の人も私もケータイを握った状態。
普通なんだろう。コレが。
でも、今の状況でコレって…もしかして―……??

ありえなくらい大きく鳴る心臓。
私は思わず俯いた。

『今、俺が今から行く学校の生徒のこと目が合った!!学校で会うかもなぁ…』

コレはもう、確定だ。