花蓮side



「橘 花蓮ちゃん、だよ」



……ん?



なんか空中に浮いてる感覚だ



いや確実に浮いている。足をバタバタさせても床に足がつかない



急いで下向きになっていた顔を上げて状況を確認すると



「……!? 春来!? 」



「あ、花蓮ちゃん起きたー?」



いやいや、パッチリですよもう



……この状況のおかげでな



この状況とは私が春来の肩に担がれて
どこかわからないが、ソファとかなんかある教室につれてこられたという状況



「起きてる、起きてるから下ろせ」



「はいはーい」



「……春来、そいつは何者だと聞いている」



いや、こちらこそお前何者だ、だわ



「だーから橘 花蓮ちゃんだよ!
今日僕のクラスに転校生として来たんだよ」