「(名前だけ…。)…じゃあ橘さんはあそこの席ね」



担任に言われた席は一番後ろの席で
あまり目立たないところだった



正直あまり目立ちたくない私にはもってこいな場所だ



「わかった。」



「じゃあHR終わりー。次の授業の準備しろよー」



担任はそう言うと出ていった



……取り敢えず眠い。



寝ようかな。そう思って先ほど座ったばかりの先に顔を伏せようとすると



「ねえっ!! 花蓮ちゃんだよね!!
お話ししない!?」



「……? 」



隣の可愛い顔をした男子が喋りかけてきた



悪いがこの子に構ってるほど私には元気がない



「…悪いけど他の人とお喋りして」