「マフラーの色と揃えたの」
「大切にする」
優しく頬を緩める絢斗くんの顔を見て、胸がくすぐったくなった。
なので噴水のほうへ視線を移し、にやにやしてしまいそうな口許を必死でむすんでいた。
「菜々花」
絢斗くんに呼ばれたので、一度うつむいてから「なに?」と顔を向けた。
「あっち向いて」
「え?」
「いいから」
「ええっ、なに!?」
わたしはどうしたのかと思いながら、言われた通りにして絢斗くんに背中を向けるようなかたちになった。
すると、首筋のあたりをごそごそとされる。
「ひゃっ!?」
「悪い、こういうのつけ慣れてねーし。ていうか髪が……」
「なななっ!? 待っ、やだ、くすぐったい!」
「あー、動くな。ほら……できた」
絢斗くんがわたしの髪をふわりと触った。
すると、首元にひんやりとした感覚。
触って確認してみると、えっ、これ……。
「ネックレス……?」
「高いのとかじゃねえんだけど。まあ、菜々花に合うなと思って」
「え……あ……」
「それ、俺からのクリスマスプレゼント」
よく見ると、シルバーのハートの枠にピンク色の石が埋まっている。
わたしは驚いて、それを見つめたまま固まってしまった。
「大切にする」
優しく頬を緩める絢斗くんの顔を見て、胸がくすぐったくなった。
なので噴水のほうへ視線を移し、にやにやしてしまいそうな口許を必死でむすんでいた。
「菜々花」
絢斗くんに呼ばれたので、一度うつむいてから「なに?」と顔を向けた。
「あっち向いて」
「え?」
「いいから」
「ええっ、なに!?」
わたしはどうしたのかと思いながら、言われた通りにして絢斗くんに背中を向けるようなかたちになった。
すると、首筋のあたりをごそごそとされる。
「ひゃっ!?」
「悪い、こういうのつけ慣れてねーし。ていうか髪が……」
「なななっ!? 待っ、やだ、くすぐったい!」
「あー、動くな。ほら……できた」
絢斗くんがわたしの髪をふわりと触った。
すると、首元にひんやりとした感覚。
触って確認してみると、えっ、これ……。
「ネックレス……?」
「高いのとかじゃねえんだけど。まあ、菜々花に合うなと思って」
「え……あ……」
「それ、俺からのクリスマスプレゼント」
よく見ると、シルバーのハートの枠にピンク色の石が埋まっている。
わたしは驚いて、それを見つめたまま固まってしまった。