鼓動が高鳴って、わたしは頬を赤らめた。

手を繋いで歩き出し、二人でイルミネーションを見たあと、公園の噴水近くにあるベンチに腰をおろした。

そして、どきどきしながら鞄をあけてプレゼントを取り出し、絢斗くんへ。

「あの、これ……」

絢斗くんは手元を見て、それからわたしを見た。

わたしはそっと声をだす。

「クリスマスプレゼント……」

気に入ってもらえるか不安で、絢斗くんから視線をそらしてしまった。

「マジで……ありがとう」

絢斗くんは袋を受け取ってくれた。

「うん、あの、開けてみて!」

「わかった」

気に入ってもらえなかったらどうしよう。

でも、反応を見たいっていう気持ちもあって、わたしはちらちらと絢斗くんを見ていた。

そして、手袋が取り出されて姿を現す。

それを見て、わたしは絢斗くんの顔に視線を向けた。

あ……。

「超嬉しい。ありがとう」

絢斗くんは嬉しそうな笑顔でわたしを見てそう言ってくれたので、安心して体の力が抜けたし、胸がほわほわと温かいものに包まれた。

喜ぶ顔を見れて嬉しい。

「バイトにも着けてく。歩いてるとき寒いなって思ってたから」

「うん!」

わたしは微笑んだ。