駅に向かうわたしの胸は高鳴っていた。
絢斗くんとは電車の中で合流することになっている。
駅に着いて改札を通り、ホームに降りてやってきた電車の三両目に乗り込んだ。
そしてすぐに見つける、絢斗くんの姿。
黒のダウンジャケットを着ている絢斗くんは座席に座っていて、乗り込んできたわたしに気づいた彼は口許を緩めて手招きをした。
そばまで寄ると、絢斗くんの腕が伸びてわたしの手を握った。
どきっとして、体に力が入る。彼の手は温かい。
「冷てぇ……」
困ったように小さな声で言った絢斗くんはわたしの手を軽く引っ張っり、隣に座るように促されたので、そのまま腰をおろした。
「外寒いよな」
「うん。袖から手を出さないようにしてたけど、すぐ冷たくなっちゃった」
そう言ったらしっかりと手を握り直されて、絢斗くんの体温にますます胸が鳴ってしまった。
こういう瞬間に、絢斗くんのことが大好きだって改めて思うの。
10分ほど電車に乗り、降りて改札を出ると正面の柱に沙耶と敦瑠くんが立っていた。
「あ、来た!」
気づいた沙耶が手を振ってくれて、隣にいた敦瑠くんも顔を上げてこちらを見て微笑んだ。
絢斗くんとは電車の中で合流することになっている。
駅に着いて改札を通り、ホームに降りてやってきた電車の三両目に乗り込んだ。
そしてすぐに見つける、絢斗くんの姿。
黒のダウンジャケットを着ている絢斗くんは座席に座っていて、乗り込んできたわたしに気づいた彼は口許を緩めて手招きをした。
そばまで寄ると、絢斗くんの腕が伸びてわたしの手を握った。
どきっとして、体に力が入る。彼の手は温かい。
「冷てぇ……」
困ったように小さな声で言った絢斗くんはわたしの手を軽く引っ張っり、隣に座るように促されたので、そのまま腰をおろした。
「外寒いよな」
「うん。袖から手を出さないようにしてたけど、すぐ冷たくなっちゃった」
そう言ったらしっかりと手を握り直されて、絢斗くんの体温にますます胸が鳴ってしまった。
こういう瞬間に、絢斗くんのことが大好きだって改めて思うの。
10分ほど電車に乗り、降りて改札を出ると正面の柱に沙耶と敦瑠くんが立っていた。
「あ、来た!」
気づいた沙耶が手を振ってくれて、隣にいた敦瑠くんも顔を上げてこちらを見て微笑んだ。