頬もかなり熱くなってきていて、視線が気になってしまう。

うわあ、もう、堪えられない……!

「じゃ、じゃあさ、沙耶と敦瑠くんも25日一緒に行く?」

「何言ってんのよ菜々花ー! 行かないよ、うちら邪魔でしょ」

「邪魔じゃないよ、行こうよ!」

笑いながら首を振る沙耶に、わたしは間をあけずにそう言った。

恥ずかしいから、これ以上言われないようにわたしは二人を誘っている。

沙耶は「でも……」と、困惑しながら敦瑠くんに視線を向ける。

敦瑠くんは困ったように笑いながらわたしを見た。

「俺たちはいいよ。せっかくのクリスマスなんだからさ」

「ううん、沙耶と敦瑠くんがいたら楽しいよ。みんなで行こう! ねっ?」

そう言ったわたしは、この時はじめて絢斗くんのほうに顔を向けた。

わたしを見ている絢斗くんの表情がなんとなく曇っているような気がして――あっ、と気づいたときには視線をそらされてしまった。

「いいじゃん。二人も一緒に行こう」

絢斗くんは沙耶と敦瑠くんに向かってそう言った。

二人は「うーん……」と言いながら困ったように笑って顔を見合わせていた。