絢斗くんと敦瑠くん、沙耶とわたしは四人で学校を出た。

先に絢斗くんと敦瑠くんが歩いていて、その後ろに沙耶とわたし。

ちょっとした会話をしながら駅前のファミレスまで歩いた。

四人っていうのは初めて。

このメンバーでご飯を食べることができたらいいなって思っていたけど、実際にお店の中へ入ってテーブル席に座り、向かい合ったら少し緊張した。

目の前には絢斗くんが座っているけど、その隣には敦瑠くんがいるわけで。

わたしの隣には沙耶がいるけど、普段は目の前だからなんだか落ち着かない。

「なに食べようかなあ。菜々花は決まった?」

「えっ、あ、まだっ」

悩んでいる沙耶の横で、わたしはそわそわしながらメニューのページをめくっていた。

どうしよう。
いつも頼んでるサラダとパスタでいいかな。

「よしっ、わたしハンバーグにする!」

「俺もハンバーグなんだけど」

「やだ敦瑠! 真似しないでよ!」

「真似してねーよ!」

わちゃわちゃしている沙耶と敦瑠くんをちらりと見たあと、絢斗くんに視線を向けた。