絢斗くんとわたしは目を合わせて、お互い微笑むとなんとなく近づいた。

「これからね、沙耶とお昼ご飯食べてその後買い物に行くの。絢斗くんは敦瑠くんと遊ぶの?」

「ああ。昼飯食ってから」

「そうなんだ」

わたしたちは笑みを浮かべたまま、視線を合わせていた。

もしかしたらお互い同じこと考えているかも……?

二人とも笑っている顔を後ろに向けた。

絢斗くんは敦瑠くんへ。わたしは沙耶に。

そうしたら敦瑠くんと沙耶はわたしたちのそばへやってきた。

二人ともにやにやしていた。

そして、察してくれている。

「どこで飯食う?」

「わたしたちは駅前のファミレス」

「じゃあ、俺らもそこにすっか」

そんな会話をした敦瑠くんと沙耶は、わたしたちを横目でみた。

どうしようもないくらい頬が緩む。

絢斗くんとわたしも考えていることは同じみたいだから。

「四人でお昼食べよう!」

「ああ」

わたしの言葉に絢斗くんはすぐにうなずいた。