咲希が帰ってからは、あっという間に時間が
過ぎていった

明日の服は何を着ようか
明日は?明後日は?
と考えているうちに夜になってしまった

本当ならもう寝ようと思った時間に
なっていたが、考えるだけで一切
準備が進んでいなかった


「もうわかんないよ~
助けて…ビーナス」

『夜も更け 主が呼ぶのは 私かな

なんでしょうか?
全く人使いが荒すぎます!
夜更かしは美容の敵ですよ!

とりあえず終わらせて早く寝ましょう』

「私まだ何も言ってないよ」

例えそれが読心術で読み取られた、と
わかっていてもあえて睦月は言ってみたのだ

『そうですね
初日は控えめにいきましょう
このような服はどうでしょう?

2日目から4日目はこのような服を
着るのが良いかと

最終日は思いきってちょっと
派手なこのドレス風のワンピースが
よろしいかと

また水着ですがあまり派手なのは
やめておきましょう

今年の流行を最先端に取り入れた
こちらのものなんてどうでしょう?

それではこれらを鞄に入れておきますね

私はもう寝ます
睦月様も肌に悪いので早めに
寝てくださいね』

仕事をこなしきったビーナスは、
颯爽と戻っていった

全てビーナスが準備してくれたので
睦月は安心して眠ることにした

しかしこのあと睦月には嵐が待っていたのだ