「終わったの?

そういえば睦月はどうしたの?
なんで戻ってこないの?」

「早く睦月を回復させなければ
睦月が死んでしまう…
 おい!皆で睦月を探しだして俺のところへ
連れてきてくれ!
あれほどの魔力が1度に放たれて
平気なはずがないから…
俺はその間に薬を精製を準備しておく」


睦月の捜索は部隊のメンバーと
歩けるサクリトスの回復部隊の生徒が
主に行った

しかし、すぐには睦月は見つからなかった

「ねぇ!
こんなくらいじゃ平気だって言ってよ…
生きてるんでしょ
ねぇ
どこかに隠れているんでしょ…
隠れてないで出てきてよ…
お願いだから返事してよ睦月…」



そのとき咲希の前方で石の崩れる音が聞こえた

「皆!
こっちに来て!
この下に睦月がいるはずだから!」


ひとつひとつの石をどけていくと
傷ついた睦月の姿があった
しかし、その睦月に意識は既にない

「今助けるからね…

大天使ハニエルよ
力を貸したまえ!」

咲希は使い魔の1人であるハニエルを
呼び出し、睦月を優翔の元まで運ぶように
頼んだ

ハニエルも傷ついた睦月をいたわるかのように、
静かに抱き上げ優翔の元へと連れていった