何を悩んでいたかと言うと
睦月はこれからこの学園の理事長である
睦月のおじいちゃんに会わなければならないのだ

ただ二人で会うだけならいいがその場には
本城先生も呼んでいると言う
そして私は咲希と優翔を連れて行かなければ
ならないということ
もうひとつ、第一王女として会うので
正装をしなければならないということ

咲希たちには自分の身分を明かしているが
まだ本城先生には言っていないのだ

そのためおじいちゃんがわざわざ時間を
作ってくれたのだ


「ねぇ、二人とも私、これから理事長の
ところに行かないといけないの…
そして咲希と優翔にも着いてきて欲しいの
私の身分をもっと詳しく説明するから
お願い…」

「いいよ!
そんなに心配しなくて大丈夫でしょ!」

「そうだぜ!
例え咲希が行きたくないって言ったら
首に縄をつけてでも引っ張っていくから
安心しろ!」

「ありがとう!
とりあえず正装に着替えてくるね
結構時間かかるから
咲希、手伝ってくれる?」

「勿論よ!
優翔部屋開けないでね!」

「あっ開けねぇよ!」