『ただいまより載冠式並びに結婚式を
執り行います

紅麻国第1王女小鳥遊睦月
水無月家長男水無月優翔

入場!』


中から聞こえた声に合わせて両端のドアに控えていた
愛奈と恭が同時に扉を開けた

それに合わせて睦月と優翔は静かに中の式場へと入っていった


「小鳥遊睦月 前へ」

国王の指示で睦月は膝まずいていた場所から
顔をあげ国王の前に移動した

「汝小鳥遊睦月は水無月優翔を夫とし
いかなるときも協力することを誓うか?」

「誓います!」

「汝小鳥遊睦月を今ここで女王とすることを
ここに証明する

それにともない小鳥遊睦月改め
紅麻・睦月とする」

「ありがたき幸せです
私、紅麻・睦月は我らの祖先である
女神に誓いこの国をより繁栄させることを
今ここに宣言いたします!」

睦月の宣言が終わると国王は睦月に
ローブと冠を着けた


睦月がもとの位置に戻ると続いて優翔が
呼ばれた


「水無月優翔 前へ」

優翔も睦月同様に国王の前に移動した

「汝水無月優翔は紅麻・睦月を妻とし
いかなるときも協力することを誓うか?」

「誓います!」


「汝小鳥遊優翔を紅麻国の王とすることを
今ここに証明する

それにともない小鳥遊優翔を
紅麻・優翔と改名する!」

「私、紅麻・優翔はいかなるときも
女王である紅麻・睦月をささえ助けることを
我らの祖先である女神に誓いこの国を
より繁栄させることを宣言いたします!」

優翔は睦月との婚姻を先に済ませたので
ほんの一時ではあるが睦月の旧姓をつかい
小鳥遊優翔となった
そして優翔にも睦月よりは小さめではあるが
立派な冠を着けてもらった


そして載冠式は終わった