載冠式の朝睦月はドレスに着替えながら
ひとつひとつの行動について振り返っていた


「さすが睦月様です!
私は載冠式には出席できませんが
頑張ってください!」


「ありがとう愛奈
それでは行きましょうか」

睦月は愛奈にドレスの裾をもってもらい
式場の前へとやって来た

愛奈はドレスの裾をきれいに伸ばすと
片側の扉に控えている恭同様に
ドアの端に控えた