「もう今日が最後だね
皆に会えるのも…」

寮から学園に向かう間咲希が呟いた

「本当に3年間って早かったね
本城先生にはお世話になったしね
Sクラスの何人かは大学に進学
するもんね」


Sクラスの中からは国内最高峰とされている
国立大魔法校に3人
難関校とされている魔法科大学に1人
進学することになっている

「でもやっぱり信じられねぇな
国立大魔法校に進学する中に
神無月が居るなんて
あいつなんだかんだ重要なときに
抜けてたからな

それに大魔法校を卒業したら
サクリトスの教師になるって言うしさ」

「それ本当なの!?
優翔誰から聞いたの?」

「知らなかったか
本人がこの前言ってたんだ

絶対にサクリトスに戻ってくるって
教師として」


優翔の物真似がよく似ていて
笑いながら歩いていると学園に着いた

「この門をくぐるのも今日が最後ね
いろいろあったわね

部隊長としての身分を明かして
戦ったりしたわね」


「私の星使いの能力もまさかこんなに
役に立つなんて思ってもなかったし」


「この俺ももうすぐ結婚か
普通なら絶対に結ばれるはずのない
2人が一緒になれるなんて」

「睦月とまた会えて本当によかった!」



それぞれがそれぞれの思いを口にしながら
中へ入っていった