セラフィスたちの包容により心の余裕を
取り戻した人々は我先にと自分の家の方へ
走っていった

完璧にもとに戻っていることを確認すると
睦月たちの前に集まった


「本当にありがとうございます
私たちの住む場所を奪い生きる気力さえも
失ってしまった私たちにとって
あなた方は神様同然です

本当にありがとうございました
いつかこのご恩が還せるよう
頑張りますのでまたこの村に来てください


最後に不躾ですがあなた方のお名前は?」




「名乗れるほどのものではあらりません
ただあなた方を助けた者とお思い下さい


それでは私たちはこれで失礼します

最後の私たちからの贈り物を
受け取ってください」

睦月はビーナスに合図を送り
ビーナスは睦月の合図を確認してから
手をかざし何もなかった広場を
色とりどりの花でいっぱいにさせた



そして皆は去っていった